今回の大会中止トラブルの事後処理についてご報告致します。 先ず、今回中止となった「海灯武魂 中日泰拳王決戦海河花群」大会に出場予定であった志希選手(シルスキックボクシングジム)、成合SATORU選手(若松セキュリティ)、和田周作選手(覚信塾)、曽根修平選手(武湧会)、DAISUKE選手(覚信塾)には、代替試合として、5月29日(金)に中国四川省绵阳市において開催される「中国 vs 日本 绵州决」大会に優先的に振替出場出来る権利が与えられる事となりました。 また、スケジュールの都合上、この「中国 vs 日本 绵州决」大会に出場出来ない振替出場権利選手に対しては、5月9日(土)「海灯武魂 中日泰拳王決戦海河花群」大会の中止による補償金として、大会後に支払われる予定であった大会ファイトマネーの6割強が「補償金」として支払われる事となりました。また、振替参戦に同意した選手たちには、通常の1.5倍のファイトマネーが振替変更慰謝料の意味を含めて支払われる事となりました。 この結果に関しましては、100%こちらの主張が受け容れられた訳ではありませんが、補償問題の解決に向けての落とし所を見いだす為に約3日間丸々と時間を掛けて交渉し、やっと見出された処理条件等であります。 何よりも粘り強く一緒に交渉を続けてくれた大会関係者の皆様に感謝申し上げます。また、20日後に振替出場大会を設定して頂きました事、ありがたく思います。選手、ご関係者の皆様にとっても今回の事件がこうした条件等にてすぐ許せる程軽くはない大問題であった事は、私を含め関係者皆が認めております。何よりも日本選手団「チーム北九州」にお詫びしたい気持ちは、大会に関与する関係者全ての思いであります。公安当局の中止命令というどのような術を用いても大会開催不可能な事態に陥った事は主催者の大きなミスではありますが、主催者側にとっても予想困難な出来事だった事は、往復のエアーチケット等が既に各道場に発券支給されていた事からもご理解頂きたく存じます。何より選手の試合機会を失わさないよう関係者の全てが腐心し、条件によってどういう状況となる選手が出ても、補償金・慰謝料を支払える形の実現可能な落とし所を充分に話し合った結果、こうした結論となりました事、ご理解の程、よろしくお願い致します。 また、上記の条件にて各選手に打診致しました所、DAISUKE選手(覚信塾)、曽根修平選手(武湧会)、成合SATORU選手(若松セキュリティ)が振替大会の5月29日(金)「中国 vs 日本 绵州决」大会へ参戦の意志を示してくれました。特に「海灯武魂 中日泰拳王決戦海河花群」大会にてメインイベントで行われる予定であった、WPMF世界クルーザー級王者・李宝明(リー・バオミン)vs DAISUKEの大一番も、そのまま「中国 vs 日本 绵州决」大会にてスライド実現出来るよう、現在関係者が調整を行っております。関係者の皆様には改めて御礼申し上げます。またスケジュール的に参戦不可能となった志希選手、和田周作選手は本当に残念ですし、本当に済まなく思います。今度の「中国 vs 日本 绵州决」大会をステップに、再び「チーム北九州」を組織出来るよう、我々も微力ながら再度のチャンス作りに頑張りたいと思います。 「チャイナ・リスク」の全てが消し去られた訳ではなく、他国には他国の常識、経済事情、警察事情があり、このように大会が直前で中止されるような事態を、我々は今までの経験上、多くの国で見てきました。そうした経験を踏まえて私の思う結論は「起こってしまった事は仕方ないとして、その問題をどう処理し、どのように選手たちの為になるように繋げるか」であります。また、これはトム・ハーリック会長の言動を見ながら学んできた事でもあります。 海外大会ゆえの予想外の事は、これからも起こる可能性はゼロとは言えませんが、そうした可能性を少しでも減らせるように注意を払い、後は大会の無事開催を祈るばかりです。それでも果敢に海外にチャレンジする若き選手たちの背中を押す力となりたい気持ちは変わりません。5月29日(金)に中国四川省绵阳市での「中国 vs 日本 绵州决」大会の開催がスムースに行く事を心より願います。実は本大会には既にチャクリキで日本各地から5名の日本人選手をブッキングしており、「チーム北九州」の振替参戦選手も加え、日本対中国の8対8対抗戦という、非常にスケールアップした大会となる予定です。選手8名、セコンド7名の計15名の選手団は、これ迄にチャクリキ・ジャパンがブッキングした選手団としては過去最大の物になります。また、選手も日本各地から集まり、それぞれ最寄りの国際空港から中国入り予定で、成田空港より3名、関西国際空港より6名、そして福岡空港より6名の渡航となります。今回はまさに「チーム混成旅団」と呼ぶべきチームになりました。ですが本大会での同舟参戦を切っ掛けに、選手たちや道場関係者に新たな繋がりが生まれ、業界が活性化する事も勝手ながら期待しております。今後は随時、この大会情報をお伝えしてゆきたいと思います。よろしくお願い致します。